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緑の高原の不思議なチーズ工房
スペインの北部のビスケー湾に接する地方は緑の濃い地域である。恐竜の歯のような石灰岩の尖塔が続くピコス・デ・エウロパの山々から離れ、海岸に近づくとゆるやかな緑の丘をめぐる曲がりくねった道が続く。
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山はスペインの救いである
前回の洞窟で育つチーズでも触れた、表題の言葉を理解するためには、多少なりともイベリア半島の複雑な歴史を知る必要がある。この広大な半島は人種のルツボといっていい。
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暗やみの洞窟で育つチーズ
スペイン北部、バスク州の西隣にあるカンタブリア州は海岸から30km足らず内陸に入ると、石灰岩でできた2000mクラスの尖塔状の峰が連なっていて、このあたり一帯をピコス・デ・エウロパ(Picos de Europa)と呼ばれている。
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リンゴ酒で味わうバスクのチーズ
スペイン北部のビスケー湾沿いの州は四つあるが、バスク州は「バスク国」とも呼ぶらしいが、このバスク国で古くから作られているというチーズを訪ねるため早朝、港町サン・セバスチャンを出発。
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スペイン北部の聖人の町から
フランス国境まで20km余「ビスケー湾の真珠」などと言うキラキラフレィズで呼ばれるスペインのサン・セバチャンは、近頃はグルメの町として売り出している。
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ロレーヌからアルザスへの美食街道(2)
アルザス地方を最初に訪れたのは、日本に第一次ワインブームが訪れた時だから、随分と古い話になる。当時の日本ではフランス産の渋いワインを飲む人は通を自任する少数の人達であって、一般人はすっきりと優しいドイツワインを好んだ。
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ロレーヌからアルザスへの美食街道(1)
2016年フランスの地方制度改革によって北と東をドイツとの国境に接しているアルザスとロレーヌ地方は呼び名がグラン・テスト(Grand-Est)になり、エリアも大幅に変わってしまった。しかし食文化や歴史的な話をする時はどうしても旧州名でなくては語れない。というわけで、
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ピレネー山中に羊乳チーズを訪ねる旅
フランスでは羊乳で作るチーズは思ったより少ない。A.O.P.認定チーズは2種類、ロックフォールとオッソー・イラティのみだが、イタリアではペコリーノと呼ぶ一連のチーズの他、混乳のものを含めると17種ある(『チーズの教本2018』より)。
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沖縄のシェーヴル・チーズ「白いヤギ」誕生秘話
縄には山羊の肉を食べる文化がある。であれば山羊乳の文化もあるはず、と単純に考えていたが、それは全くないのである。当然、山羊乳チーズもなかった。だが、21世紀に入ってから、沖縄でも山羊乳チーズが作られているという話を聞いて、今年の1月の末に沖縄をたずねた。
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沖縄にチーズ作りの怪人がいた
この1月の末に沖縄を旅した。沖縄のある工房で作られているという、不思議なチーズに出会うために、仲間ともに那覇市の南東10km余の所にある南城市を目指した。ゆるやかに波打つ大地を縫うように走るこの島特有の田舎道をゆくと、ススキに似た穂を伸ばした砂糖きびの畑が現れては消える。
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ブルー・スティルトン誕生の謎
数年前、ロンドンから車でスティルトン・チーズの誕生の地といわれるイングランドの中部、レスターシャーのメルトン・モーブレィを訪ねた。イングランド特有の緩やかに波打つ大地が、緑の林や牧草地によって区切られたパッチワークのような風景の中にその町はあった。
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夏のモン・ドールを探る旅
モン・ドール(Mont d’Or)といえば秋口から3月まで販売される季節のチーズである。近頃日本でも人気が高く、特にクリスマスに食べる人が多くなったようだ。
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